手術後の自宅ケア

難しいケアはありません。ご自宅でのケアは誰でも行える簡単なものです。
以下に要点をご説明いたします。

飲み薬は薬袋に書いてある通りにお飲みください

飲み薬は痛み止め、化膿止め(抗生物質)、腫れ止め、止血薬をお出ししています。

最初の包帯交換

包帯は患部の保護と同時に、止血目的で巻いています。
もしすぐに外してしまうと、一旦止まったはずが、再度出血して腫れや痛みが出て来る可能性があります。
手術翌日(1日目)~3日目までの3日間、包帯を巻いたままにしておくことで確実に止血し、痛みや腫れも落ち着いてきますので、ご自身で包帯交換ができる状態になっています。
4日目に包帯交換を行い、7日目まで毎日包帯交換します。
ご自宅で簡単にできるように、包帯の取り方や巻き方のコツを、あらかじめスタッフがご説明いたします。

包帯交換

お風呂の注意事項

手術翌日(1日目)から3日目までの3日間は、ペニスに包帯を巻いたまま過ごします。
このため入浴方法は普通とは異なり、患部を濡らさないようにして軽いシャワー程度にしていただきます。
4日目~7日目は、包帯を取って直接シャワーで洗うことができます。
(シャワーの後に、新しい包帯に巻きなおします。)
8日目以降は包帯不要となり、普通に湯船での入浴ができます。

トイレの注意事項

根元まで包帯を巻いているはじめの3日間は、亀頭が浮腫んで尿の出口が狭くなっているため、普段より尿が細くなったり、尿が2つに分かれたり、飛び散ったりすることがあります。
下着や洋服を尿で汚さないように、尿をためずに小まめに排尿するのがいいでしょう。

お酒と運動について

手術後の飲酒や運動は、血行が良くなり過ぎて術後出血や腫れ痛みの原因になります。
はじめの1週間だけは控えるようにしましょう。

手術後1週間以降は普段通りの生活に

手術後の包帯、お風呂の制限、飲酒や運動の制限も、手術後1週間です。
1週間目以降は、縫合糸が残っていること以外は普通の生活に戻れます。

抜糸について

縫合糸の抜糸は手術後2週間目頃に行います。
抜糸の通院が不可能な方は、自然に溶けてなくなる糸(吸収糸)を使用して縫合します。
抜糸する方法(抜糸式)か、吸収糸にするか、手術前にご希望でお選びいただけます。

手術後の性交渉について

性感が悪くなることはありません

ペニスの性感帯は亀頭と亀頭のすぐ下の裏側の皮膚(裏すじ)に集中しています。
当院の包茎手術では亀頭のすぐ下を切開するので、性感帯である裏すじの処理が問題になります。
早漏の傾向がある方の場合は、敏感すぎる性感帯を適度に減らしてコントロールしやすくなるようにデザインします。
一方、早漏の傾向がない方の場合は、性感帯をすべて残すようにデザインします。
当院では手術前の診察・カウンセリングで綿密にお打ち合わせをして、患者様お一人お一人の状態やご希望に合わせたオーダーメイドデザインで手術をしています。
包茎手術前のセックスでは、性感帯の亀頭や裏すじが直接女性器と擦れるというよりは、余り皮を介して接触しています。
包茎手術後は、亀頭や裏すじが直接女性器と擦れる状態に変わります。
性感が手術前より増強することはあっても、減少することは考えられません。

早漏の改善が期待できます

包茎の方の全てが「早漏」ではありませんが、包茎が早漏の大きな原因であることは間違いありません。
ペニスは全体的に「性感帯」ともいえますが、とりわけ亀頭部は特に感じやすい部分です。
包茎だと普段から亀頭が皮で保護されているので、セックスで強い刺激を受けると持続力を発揮できないのです。
包茎手術後は亀頭が常時露出され、下着などに触れる度に刺激を受け、いわば日常的に亀頭を鍛えられる環境になります。
スポーツの一流選手も普段のトレーニングを怠らないように、普段の生活で亀頭を鍛えているからこそ、いざという時に強さを発揮できるのです。

マスターベーションは3週間目、性交渉は4週間目から

手術後2週間目に縫合部分の傷が治っています。
傷が丈夫になるのを待って、手術後3週間目にはマスターベーションができるようになっています。
性交渉では相手を伴うので、さらに傷が回復するのを待ち、待ち遠しいですが手術後4週間目を目安に待機してください。
その後は、新たな境地のセックスライフが待っています。