包茎手術を受ける患者様が心配されることの一つに、剃毛(ていもう)があります。
例えば盲腸の手術や、太ももの付け根からカテーテル検査をする場合など、陰毛をツルツルに剃られてしまう場合があります。一旦毛をツルツルに剃ってしまうと、見た目の問題もありますがが、しばらくの間は無精ひげのような短い毛がチクチクする時期が続いてしまいます。
当院の包茎手術では、手術後に巻く包帯にからみそうな毛をわずかにカットする場合はありますが、基本的に毛を剃ることはありません。
亀頭などデリケートな部分の手術ですから、しみたりかぶれたりすることがないように皮膚に刺激の少ない安全な消毒薬を使用して、患部を清潔状態にします。
痛みに敏感な亀頭付近に注射をすることはありません。
皮膚感覚が鈍いペニスの根元に、ナノニードルという世界最細の注射針を用いてブロック麻酔という方法の麻酔注射をして、ペニス全体を無痛状態にします。ブロック麻酔を行う前に、マスク麻酔(吸入麻酔)や静脈麻酔などの無痛麻酔で注射の痛みを感じない リラックス状態にしてしまう方法も選択できます。
麻酔が完全に効いたのを確認してから手術をはじめます。デザインに沿ってメスで正確にカットしていきます。この際、極少量の出血がありますが、その都度、丁寧に確実に止血して、身体に負担がないように手術を進めます。メスで切る深さ、角度、出血した場合の止血処置などを適切に行うことが、手術後の痛みや腫れを最小限度に抑える秘訣です。
すべての処置が終了したら、最後に美容外科レベルの縫合を行います。ドクターのみならず、ドクターの介助をするスタッフも多くの経験を積んでいますから、手術は安全、確実かつスピーディーに進みます。手術がスタートしてから終了するまで、20〜30分程度です。
亀頭直下切開法(亀頭直下埋没法、コンプリート法)のデザインを包皮に描きこみます。デザインのポイントは、縫合部分が亀頭のくびれにぴったり一致すること、勃起した時に皮が不足してつっぱらないこと、勃起していない時に皮が亀頭にかぶらないことです。
手術は日帰りですので、ご自宅での生活、ケアでお困りにならないように、手術後のすべてのケア方法を、詳しくご説明いたします。ご説明内容を記載した用紙もお渡ししているので、忘れて困る心配はありません。
手術の麻酔は2時間ほどで効果が徐々に切れてきます。手術や手術後のご説明が終わり次第、麻酔が切れて痛くなる前に痛み止め(飲み薬)を準備いたします。